神座京都 - Kamukura Kyoto - Document 文書展示室
Document 神座京都 - Kamukura Kyoto - Document 文書展示室


此方は神座京都が所蔵する文書の展示室で御座います
This is the exhibition room of the document Kamukura Kyoto possesses.
日録とは意識のレベルが違う作品が展示されています
Works different from diary in the sense of consciousness are displayed.
申し訳御座いませんが現在、陸な説明をしておりません
We apologise for not having given intelligible explanation, yet.


明治大正昭和初期、西本願寺関連施設研究序説

我国に於ける印度的建築の発端は、築地別院(1934)の設計者伊東忠太とされています。
しかしながら、明治大正昭和初期に建立された西本願寺の関連施設には、二楽荘(1909)・
ハワイ別院(1918)・神戸別院(1930)・上海別院(1931)など、印度的特徴を取り入れた
建築はその他にも散見され、そのうち伊東が設計したのは築地別院のみです。従って、築地別院を
含む印度的建築の背景には、西本願寺のアジア開教や大谷探検隊といった大々的な活動、
更には国家との関係をも考慮する必要があります。以上を勘案して、西本願寺は印度的意匠を
近代宗教としての広告に利用したと予見します。これを検証する事が本研究の最終的な目標ですが、
そのためには先ず、西本願寺第二十二世法主大谷光瑞の別邸であり、従来伊東の作品として
理解されてきた二楽荘が、実際には西本願寺技師鵜飼長三郎の作品である事を明らかにし、
従来の定説を否定しなければなりません。本稿はその梗概です。本研究が吾人の手に負えていない
のは事実ですが、西本願寺が印度的意匠に何を求めたのかを論証すべく、調査して参ります。


--------------------------------Feb. 2010--------------------------------


400字ホラー」と称する実験的小説です。

文字数制限は「400字以内」だった気がします。


他のルールとしては「自己満足する」くらいです。

万一、書いてしまった場合は御一報ください。


Autophagy

あとがき

最初の作品。旧仮名遣いなのは、字数節約の意味も在ります。
Sさん(わたしでは無いですよ)だけでなく、一人称視点の主人公の異常さも出したかったのですが
Kanaeさんには何故か大うけでした(御笑い的な意味で)
実は、此のSさんは、わたしの中では女性だったりします。
"我"なんて云ってますが、現代における僕っ娘の様な物でしょうか。
異常な行動を正常な物腰でするからこそ、より異常さが際立つのだと思います。
文体としては、鴎外に近いかも知れません。"舞姫"には、口調的な面で結構影響を受けて居ます。


(400字)

Phagocytosis

あとがき

弐番目の作品。個人的には、3つの中で最も完成度が高い作品だと思います。
結局生物の機能とは、突き詰めれば"食べる"事に帰結するんですよね。
其の一方で、快楽を追い求める本能も我々は持って居て。
其れらの根底に在るEsが、愛と云う志向性を持って発現したら…
わたしにとっては、彼女の思考及び行動は、全く理解不能な物ではありません。


(400字)

Asmodeus

あとがき

※此の作品中には色々と倫理的に不適切な表現が散見されます。御了承下さいませ。
一見、此の作品は食人では無い様に見えます。
然し、わたしにとっての食人とは、単なる暴食に止まらず、色欲、強欲、傲慢と云った
七つの大罪の他の要素も内包する物なのです。
創世記の昔から、EveはAdamを誘惑し籠絡し捕食する存在だったのです。
そうして考えると、此の三部作に共通する物が見えてくるかも知れません。

(400字)

告解


まえがき

我々は何を以て恐怖の念を抱くのか。本作の構想はこれを「不可解」として始まった。
それが身近に究極的には身体化された部位をも蝕む時、我々には本能的戦慄が奔ると。

一人称視点の韻文によって描かれる日常、其処には黒い塊という存在が度々現れる。
謎めいた存在である黒い塊だが、語り手はどういう訳かそれに親しみを覚えている。

ともすれば不気味な、黒い塊と語り手の、ちょっと不可解な一日。



--------------------------------Oct. 2009 企画--------------------------------


「藤棚・笑顔・竹輪」をキーワードとする「三題噺」です。

文字数制限は「2000字以上」だった気がします。


他のルールとしては「自己満足する」くらいです。

万一、書いてしまった場合は御一報ください。


風光り、其の華、春の霞が如く。


まえがき

此れは、愛の物語です。
元々此の御話は、ショートショートとなる予定でした。
然し、書いて居る内に、わたしが表現したい世界は広がり続け。
何時しか短編小説となり、最終的には其の枠組みさえも超えて
原稿用紙換算で100枚以上と云う中編の域に迄達したのです。
そして此れに一応の完結を付与し筆を置いた今でも、此の世界は際限無く広がり続けて居ます。
そんな中でも、主題についてだけは最初から徹頭徹尾一貫して居ます。
此れは、愛の物語です。

此の物語世界の登場人物は二名です。たった二人です。
単体では、不安定で不器用で稚拙で矮小な二人の少女達。
然し、不完全な彼女達が創り出すのは極めて完結した世界。
其れを語るのに、外界の人間の存在は不必要なのです。
藤棚と云う異界へ、彼女達以外は決して足を踏み入れる事は出来ないのです。
もう一度だけ云いましょう。
此の世界には、愛が在る。

そして実は、此の物語には、もう一つの軸が存在するのですが…
其れは余りにも個人的な為、此の場で語るのは止めておきます。

P.S.此の作品を読んで、食人連作と同一人物の作品とは誰もが信じないでしょうが
  どちらも正真正銘わたしの作品です、えへ。
  後、副題に使用して居る成句はラテン語、訳すと"天使が貴方を楽園に導きますように"
  或るレクイエムの一節です。


竹で巻くからです。


簡潔な描写でその手の場面を書いて息抜きしたい、それだけの話です。
御題に「竹輪」を入れたのは私です、御免なさいませ。

無題

特に無いそうです。


--------------------------------Apr. 2009 企画--------------------------------


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